未成年とかその辺のことは突っ込んじゃいけないのかもしれない。
*性質の悪い酔っぱらいと上手く付き合う方法(仮)
「僕よりアスランのほうがいいんだ?」
少し潤んだ瞳に、朱く染まった頬。 完全に、酔っている。
「ねぇ、どうなの?シン!?」
背中を冷や汗が流れる。 ずい、と顔を近づけてくキラに、シンがたじろいた。
「な、何言って――・・・、」 「ぼ、僕なんかっほんっとは、どうでもっいいんでしょ!!?」
今度は泣き出す始末。 嗚咽の混じった科白は可愛い事だが、言っている本人は目が据わっていて、怖い。 手に負えない、とあっちの方向を見るシンの胸倉を掴んで、キラが揺さ振り始めた。
「どうなんだよっ!?はっきりしろーーーー!!」
何故かいきなり男らしく(?)なったキラにがくがく、と揺さ振られシンの意識が飛びそうになる。
「ちょ、たんま!やめて、やめてくださいよ!!」
大声を上げるとキラの動きが止まった。 途端にぼろぼろと涙が零れる。
「へ・・・?」 「うぅ・・・」 「そ、そんなに泣かないでくださいよ!」 「僕とアスラン、どっちがいいのかはっきりしてくれたら泣き止んであげる」
『悪魔』 シンの脳裏にそんな単語が浮かんだ。 小悪魔なんて可愛げのあるものではない、絶対に。 どっちも嫌だが。
なんて事を考えているとぽす、とシンの胸にキラが倒れ込んできた。 微かに寝息が聞こえる。 目尻に涙を溜めながら眠ってしまったのだ。 どっと疲れが押し寄せてきた。
「・・・寝よう」
このまま寝てしまえば今起こった事は水の泡だ。 それが一番いい・・・はず。
「ところで、シンは俺とキラどっちがいいんだ?」
頭上から聞こえた馬鹿げた科白も水に流そう。 いや、流したい。
■□■□■
*あとがき ■初シンキラ(と言えるのか・・・)。色々突っ込み所満載だー(汗) ■キラがものっそ乙女ですが・・・酔ってるから!(た、たぶん/汗) ■シンの口調がまったく分からなかったので、捏造。(すみません) ■最後にアスが出てるのは趣味で(笑)。だって、アス萌えなんだもん!!(キモ) ■ギャグですよ?
2005/3/おれんじすまいる
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