今度は、 |
供に剣を掲げることの出来なかった、2年前。 お前の隣で、この力を振るいたかった。 2年前の大戦では敵同士だった。 傷をつけられ、プライドを踏みにじられたこともあった。 殺そうと、お前を本気で憎んだ。 命を助けられたこともあった。 颯爽と舞い降りたお前の姿を、今でも鮮明に思い出すことが出来る。 殺戮兵器のはずなのに、美しいと。 ただ、純粋に思った。 あの時、供に闘うことは出来なかった。 その背中を、守ることが俺には出来なかった。 でも、今度は。 今度は、その背中を俺が守ろう。 立ちふさがるもの、全てを俺が薙ぎ払おう。 だから、キラ。 お前は止めてやれ。 この争いを。悲しみと憎しみの連鎖を。 俺の激情を、止めてくれたように。 その願いに呼応するかのように飛び立つ翼に、俺は満足げに微笑んだ。 |
あのときからきめてたんだ こんどきみがたたかうときは そのせなかをまもってみせると |