1、



「ねぇ、ステラ。」

「なに?キラ・・・。」




「えっとね、あの・・・今僕はお風呂に入ってるよね?」

「うん」

「だから僕、裸なんだよね。湯船に浸かってるけど。」

「うん、ステラもいっしょ。キラとおそろい。」



「・・・・・・・あのね、ステラ・・・・って、ちょっ!座らないでって・・・胸があたるからっ!
 ヤメ・・・ラクスッ!見てないで助けてよっ!!」





「あらあら、楽しそうですわね〜」





これからは、絶対お風呂場締め切ろう。
そう、誓ったキラであった。








■□■

情操教育はお早めに










2、







「・・・・・・・・キラさん。」

「どしたの?シン。」

「ひざの上のそれは・・・。」

「ああ、ステラ?何か、眠くなったみたいだから膝枕。僕よりラクスとかの方が良いだろうけど。」

「いえっ!そんなこと無いですよっ!!(くそぅ、ステラの奴・・・・羨ましい。)」








「キラのひざまくらは、ステラだけのだもん。」





そう、彼女が呟いたのに気付いたものはいなかった。







■□■

片時も傍を離れてなんてあげない








3、






「キラさんには俺が、膝枕するんだっ!」

「ちがうもん、ステラがするんだもんっ!!」

「いーや、俺!」

「ステラだもんっ!!」








「・・・・・・・・・・・・・・マリューさん、膝貸して貰えます?」

「・・・・良いの?キラくん、私で。それに、あれ・・・」

「良いんです。」






マリューに膝枕されているキラに気付いて、2人がまた一騒ぎするまで、後1時間。






■□■

やはり、膝枕は女性に限る






4、






「キラ、ステラ・・・・おひめさまだっこしてほしい。」

「良いけど?」

「けっこんしきじょうから、さらってくれる?」

「・・・・・・・ステラ?」

「むらさきいろのかみのけのきもいひとと、けっこんすることになると
 キラがフリーダムでたすけにきてくれるんだって、いってた。」

「・・・・・・・・・・・・ステラ、誰にそれ言われたのかちゃんとお話できるよね?」









「好きな奴に結婚式場から攫われるっ!愛し合う2人の逃避行っ!!
 ・・・・・・・・これぞ、乙女のロマンじゃないか!」

「・・・・その前に乙女は機関銃ぶっ放したりしないぞ、カガリ。」






■□■

傍迷惑なロマンチスト達





5、








「キラさん?」

「ん〜・・・シン・・・・?」

「朝ですよ、起きてください。」

「後、5分〜〜」

「・・・・・しょうがないなぁ、って・・・・・何だ?この膨らみは。」





布団をめくるとそこには、





「なっ!ステラッ!!?お前、キラさんの布団の中で何やってんだよ!!!?
 どけってば!どけって言ってるだろーーーーー!!!?(このこのこのこの、羨ましいっ!!)」









「何事ですか!?カガリ様!」

「キラ様の寝室から、怒鳴り声がっ!!」

「あー、・・・・大丈夫だ。いつものことだから。」






■□■

そんな彼らの日常










6、






日頃から気になる疑問を本人にぶつけてみました。






「あの、ラクスさんとアスランさんって・・・・「婚約者でも恋人同士でもないですわよ?(ニッコリ)」


「・・・・・・・・はい、そうですね。」





お姉ちゃん、ラクス様って本当は怖いです。
笑顔で怒るんです。最強です。ガタガタブルブル。
昨日もアスランさんとクロトさんが半殺しになってました。(キラさんの入浴を覗き見したらしくて)
今だから言えるけど・・・・お姉ちゃん、
あの偽者さんが本物じゃなくて、良かったね。
だって、そしたら喧嘩吹っかけて目の敵にしてたお姉ちゃんは、今頃・・・・・・・怖くて言えないよぉっ!






■□■

ほんとうにいとしいひとは、










7、








「あれ?ステラもアウルもスティングも、もう動いて平気なの??」

「だって、暇だし!」

「ステラ、キラの傍・・・・、居たい・・・・・。」

「手伝うこととか、増えるだろ?これから、さ。」

「うん・・・・ありがとう。でも、」

「「「何?」」」









「抱きつくのはやめて・・・・・?動けないから。」

「「「嫌」」」








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だって、きみがだいすきなんだ。

















8、



「あれ?アスランさん・・・何してるんですか??」

「っ!・・・・なんだ、メイリンか。驚かさないでくれ。」

「あの、だから男湯の前でこそこそ中を覗き見して・・・何してるんですか?」

「ちょっと、ロマンを・・・「あらあらあら、随分と変態チックなロマンですこと。」

「あ、ラクス様。」

「メイリンさん、このデコを見つけてくださって有難うございますわ。おかげで未遂で済みましたし・・・本当感謝してもしたりません・・・。
 まったく私としたことが、一度捕らえた獲物を取り逃がすなんて・・・・」

「ラッ・・・ラクス、これには訳が・・・・っ!!」

「あら、どんな訳ですの?私のキラで不埒な妄想をしていたデコさん、是非ともお聞かせ願いたいですわ?」

「・・・・・・・っ!!!!(ヤバイヤバイヤバイヤバイ・・・相当怒ってるっ!)」

「さあ、お話はお部屋で聞きましょうか。ピンクちゃん、連行してくださいな。」

「うわぁぁぁぁぁっ!助けてくれーっ!!メイリーンッ!!!!」







その後、廃人の様に変わり果てたアスランが艦内で見かけられたとか・・・。













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命がけの攻防戦