きみとぼくは願う。 |
「ねぇ・・・・イザーク。」 「何だ?」 「・・・・・平和、だよねぇ。」 キラは、そう言いながらどこか悲しげに笑う。 その様子を見て、イザークは ああ、またこいつは余計なことを考えているな。 そう・・・・想う。 全く、ここまで馬鹿正直で素直で傷つきやすくてお人好しで・・・・・よく今まで無事に生きてこられたものだ。 イザークは、思わず呆れて溜息をつく。 「当たり前だろう。この俺が、いるのだからな。」 そして、尊大に言い放ってやる。 お前が。 お前が望んでることは・・・・俺の望みでもあるのだ・と。 俺がいる限り、お前の望みは叶い続けるのだ・と。 言外にそう、言う為に。 イザークの返事にキラは驚き、目を丸くさせるが、すぐに笑顔になって 「うん。・・・・そうだね。」 そう、幸せそうに笑った。 □■□ きみのねがいが、ぼくのねがい。 |