今日は楽しかった。
ラクスがいてカナードがいてカガリがいてミリィがいてマリューさんがいてクロトもオルガもシャニもAAの皆もいて。
アスランは此処にはいないけど。
それでもきっと祝っていてくれているんだろうな・とか思ったり。
でも。






それでも・・・・君だけが、いない。

















願うのはただ一つ、君へのいを。



























愛とは違った、君への想い。
それでも、『アイシテル』かと聞かれれば『アイシテル』と答えるだろう。
それはきっと、愛よりも恋よりも哀に近い薄暗い感情。
利用して。
利用されて。
憎んで憎まれて殺して殺されて奪って奪われて妬んで後悔して絶望した。


知ってたよ。
君が僕を愛してなかったって。
でも、最期にくれたあの言葉。
君の想いは。

あれだけは、本当だったと想うから。


だから。
だから。















僕を否定した君だけど。
僕が否定した存在を。
僕が生まれてしまった今日と、いう日を。




君は祝福してくれますか?

























一人、AAの自室へ戻る。
ベッドへ転がり込み、天井を見上げると今でも思い出す・・・・君の事。
赤い紅い朱いアカイ君の髪。
深紅の薔薇の様に。
狂気に塗れた血のように。
その幻影が、今も僕を縛り付ける。












「・・・・フレイ・・・・・・。」












呟いた君の名前は、闇に消えてく。
誰もいない部屋の中、それは祈りのように聞こえた。